続き

紀行文を自費出版した方は、自分の文章を丁寧に添削してもらえたことに感謝をしているそうです。出版社から返してもらった校正の内容を見て、その訂正のあり方のおかげで自分の持っている文法がさらに特色を持って際立ったと驚きを隠せなかったようでした。さらにはより指摘をもらい、文筆家として向上していきたいとも思えたようでした。出版社が自費出版の本の中身に対して、簡単に修正や変更をおこなうことはタブーですが、作者がそれを望むことによって綿密な相談を重ね、アドバイスが適切に成されれば中身がよりブラッシュアップするという相乗効果も期待できそうです。

詩集を自費出版した方は、はじめは手軽に印刷したような折本をまとめられれば良いようにおもっていたそうで、色々な出版社で話を進めていたようですが、最終的に相談して契約まで至った業者と比べると金額が三倍も違っていたという結果が得られたほどでした。さらに想定していたよりも仕上がりがよく、とても折本と考えていた頃には思いもよらない素晴らしい写植、印刷の質、装丁の豪華さなどに感動したそうです。はじめの業者などでは、装丁もそこまでこだわることもできなさそうなのに大量出版をして売り込むべきというような戦略設計までさせられそうになり、危うく多くの金銭を掛けかねないことだったとも述懐しているようでした。

また、自分史から精神療法に関わる著作を自費出版した方は、学会関係者の間で高く評価され、表彰が決まったそうです。そこには、出版社が個人の自費出版に対して、その内容が社会に広められるべきと感じ、様々なアドバイスを送ったという背景も強く関係していると本人は思えているとのことでした。

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