矯正専門の医師

受け口(反対岐合)の典型的なケースです。受け口の場合、どうしても上唇が引っ込んでしまい、下あごが前に出てしまいます。このケースは一九歳で初めて歯科矯正を受診し、二年三か月で治療終了。矯正専門の医師にかかれば、このように成長期を過ぎて大人になってからの歯科矯正でも、ズレの大きい受け口の治療が可能です。上あごと下あごの前後のズレが大きい受け口の治療では、通常、第一選択肢として外科的手術で下あごを切って後退させる治療が考えられます。けれども、このケースは検査の結果、外科的手術はせず矯正だけで治療できると判断されまし た。このように外科手術を行わず、矯正治療だけで対応できるかどうかには、いくつかの条件があります。まず、上唇の厚みが下唇よりも厚いこと。この男性の場合、上唇のほうが約七醐も厚い状態でした。

上あごの骨より、下あごの骨が前に出ていましたが、そのズレを、骨を覆っている上唇の厚みが見た目上、緩和できる状態でした。もうひとつの条件は、 安静空隙が大きいこと。安静空隙とは、奥歯をかみしめた状態から、奥歯をかみ合わせないで楽にした状態まで、下あごを移動したときに生じる空間のこと。人は口をあけるときに、下あごはうしろ下方ヘ回転移動します。つまり口を大きくひらければひらけるほど、下あごはうしろへさがって見えます。ですから安静空隙が大きいということは、下あごをリラックスさせた状態だと、下あごの突出感(受け口)がやわらぐことを意味します。

このような条件が揃っていたため、上の奥歯(臼歯)を下方向に引っ張り出して、今までかんでいた位置よりも早く奥歯があたるようにすることで、かみ合わせと顔形(見た目)を自然な状態に変化させることが可能だったのです。下あごの前歯を後退させ、上あごの歯並びを治すために、上の第二小臼歯二本と下の第一小臼歯二本を抜歯しました。このように矯正専門の医師なら、治療を開始する

前に、明確な治療方針を出すことができるのです。

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